今度は電話が止まっている!赤いプルトニウム

2009年03月20日

華麗なる一族・万俵鉄平

afbc7ef8.jpg高炉と電炉。どちらも鉄を作り出すものです。

高炉は大規模工場が必要で、原料は鉄鉱石。それに対し電炉は小規模工場でOKで、原料は鉄スクラップです。

高炉メーカーは大手ばかり5社(新日鐵,JFE,住金,神戸,日新)で、純度の高い鉄が作り出せるため、自動車用鋼板や大型H鋼といった高付加価値物を精錬できますが、炉を稼動させるだけで数ヶ月の準備期間を必要とするため、フレキシブルな稼動はできません。

それに対し電炉は、スクラップの不純物が含まれるため、一般的な低価格物がメインですが、景気動向に応じてフレキシブルに稼動できます。

ただ、ここ20年ほどの技術革新により、電炉でも高炉同様の高付加価値鋼板を作り出せるようになりました。もともと小規模工場で製造が可能な電炉メーカーは、コスト面で有利だったので、当然需要も高炉から電炉へ流れて行きました。

問題はこれからで、じつは昨年、各高炉メーカーは鉄鉱石が継続的に上昇していたため、数年間分を為替予約で仕入れてしまいました。しかし、今や鉄鉱石の値段は地に落ちています。なのに、めちゃくちゃ高い値段の鉄鉱石が、予約どおり毎月届いているのです。

それに対し電炉メーカーは、鉄スクラップが高騰していた時は原料が手に入らなかったので、今ようやく安くなった原料での精錬を再開しました。だから超破格値で製品を提供できるようになりました。

結果は電炉メーカーの圧勝!だけど高炉メーカーは大手なので、結果的に大手が苦境に立たされる結果となったのです。鉄って難しいですね。

ちなみに、華麗なる一族は兵庫県姫路市にある「山陽特殊製鋼」がモデルといわれています。元竹村健一さんが勤務されていた会社ですね。

gq1023 at 09:41
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