11月はヘッジファンドの決算月らしいイラク爆撃って・・・

2008年11月28日

フォルクスワーゲンが(一瞬)時価総額世界一に

9dabaced.jpg10月末、フォルクスワーゲン(以下VW)の株価が、一時的にエクソンモービルの時価総額を抜いて世界一になり、そのために多くのヘッジファンドが多額の損失を抱えるという事態が発生しました。

この事態は、ヘッジファンドが持っていない株を借りたことにして売る「信用売り」という制度を活用して、大量にVW株を売りに出している最中に、ポルシェが「VW全体の74.1%を取得したよ」と発表したため発生しました。

信用売りをしている会社は、値段が下がった所で株を買って、借りたことにした株を返さなければいけません。1千円で1万株の信用売りをしたら、あとで800円で1万株を買って返せば、200万円の利益となります。
しかし、信用売りを出したら、必ず売った分の株数を返す義務があるのです。だから株価が値下がりしていないとダメなのです。

VW株は、元々本社所在地であるニーダーザクセン州が20.1%を保有しているので、ポルシェの発表によって、市場に流通している株が、たったの5.8%であることが分かったのです。

そこで困ったのが「信用売り」していたヘッジファンド。大量に売りを出していた分の株を、どんな価格でも買う必要が出てきたのです。5.8%に大量の買い注文が入った結果、株価は2日で4倍にも膨らみました。

どんなファンドも1日の利益なんて、せいぜい0.3%あれば良いほうでしょうから、たった数日で1年分以上の利益を吹き飛ばしたのです。

相場は怖いものです。お小遣いの範囲内で楽しみましょう。ご利用は計画的に。

gq1023 at 07:40│Comments(0)

コメントする

このブログにコメントするにはログインが必要です。

11月はヘッジファンドの決算月らしいイラク爆撃って・・・